主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第30回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 30
開催地: 東北大学川内キャンパス
開催日: 2019/09/19 - 2019/09/21
短鎖塩素化パラフィン類(SCCPs)およびデカブロモジフェニルエーテル(BDE-209)は、POPs条約において附属書A(廃絶)への追加が決定した。今後、各締約国において新規POPs自体やそれらを含有する製品や廃棄物については、可能な限りその量を低減させる必要がある。従来から低濃度のポリ塩素化ビフェニル類(PCBs)の廃棄物に対して適用されてきた低減技術として焼却処理が挙げられる。同法では、対象のPCBs自体を熱分解させ無害化する方法であるものの、対象物質由来の熱分解生成物が複数発生する。しかし、新規POPsに関する熱分解生成物の知見は限定的である。本研究では、SCCPsおよびBDE-209を850℃で焼却した際に発生する熱分解生成物を、パイロライザーを組み込んだガスクロマトグラフ質量分析計(PyGC-MS)を用いて定性分析することを目的とした。