廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第30回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: D2-8-P
会議情報

D2 熱分解・炭化・ガス化
新規POPsの焼却による熱分解生成物のPyGC-MSを用いた定性分析
*藤森 崇西田 崇矩高見 侑佑高岡 昌輝
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

短鎖塩素化パラフィン類(SCCPs)およびデカブロモジフェニルエーテル(BDE-209)は、POPs条約において附属書A(廃絶)への追加が決定した。今後、各締約国において新規POPs自体やそれらを含有する製品や廃棄物については、可能な限りその量を低減させる必要がある。従来から低濃度のポリ塩素化ビフェニル類(PCBs)の廃棄物に対して適用されてきた低減技術として焼却処理が挙げられる。同法では、対象のPCBs自体を熱分解させ無害化する方法であるものの、対象物質由来の熱分解生成物が複数発生する。しかし、新規POPsに関する熱分解生成物の知見は限定的である。本研究では、SCCPsおよびBDE-209を850℃で焼却した際に発生する熱分解生成物を、パイロライザーを組み込んだガスクロマトグラフ質量分析計(PyGC-MS)を用いて定性分析することを目的とした。

著者関連情報
© 2019 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
前の記事 次の記事
feedback
Top