主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第30回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 30
開催地: 東北大学川内キャンパス
開催日: 2019/09/19 - 2019/09/21
SDG12.3において半減対象とされる"food waste"に関してはさまざまな定義・解釈があり、その排出実態把握の方法も確立されていない。著者らはこれに関して、国内での先行調査例の検討やヨーロッパの研究者らとの会合を行った。12.3指標の主旨を考慮すると、対象とすべきは可食部のみとし、リサイクル等で有効利用された場合でも廃棄と数えるのが妥当である。また物理的には可食であるが「ふつう食べないところ」や「意図的に除去した部分」は削減取組対象としての優先順位は低く、指標には含まないのが適当であるとした。また、家庭内での食品フローと食品関連行動に注目し、料理の素材、そのまま食べられる調理済み食品、食べ残し、の下位分類を設けることが、各々の発生要因やそれらに対応した発生抑制行動を想起しやすく、取り組みの提案に結び付けやすいと考えられ、その考え方をもとにした食品廃棄物の組成調査の分類区分を提案した。