廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第32回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: A4-6-P
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A4 食品ロス
食品ロス削減に向けたFresh Keeperの製作と地域住民への配布活動
*綱島 倖子山下 日和今野 大輝
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キーワード: 食品ロス, 鮮度保持, SDGs 12.3
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抄録

本来食べられるはずの食材や食品が廃棄されてしまう、いわゆる食品ロスに関する問題はSDGsのターゲット12.3でも掲げられている。しかし、日本の食品ロスに関する取り組みは十分とは言えず、国内食品ロス量の約半分は家庭から発生している。このうち、野菜の腐敗などにより廃棄される量は100 万トンに及ぶと報告されている。このような状況を鑑み、家庭で簡単に取り組むことができる食品ロス対策として鮮度保持袋(通称「Fresh Keeper」)の製作に至った。この袋には特殊な加工が施されており、青果物の呼吸量を抑制することで腐敗を防ぐことが可能である。実際に、バナナと小松菜を使用して簡易的な実験を行い、Fresh Keeperの効果を確認した。Fresh Keeperを多くの家庭で使用してもらうことができれば食品ロス削減に貢献できると考えており、現在までに300 世帯ほどに合計1,500 枚程度配布している。

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© 2021 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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