廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第32回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: B1-4-O
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B1 廃棄物管理・計画(1)
廃棄物処理業における熱中症の危険性と労働強度の計測
*岡本 宗一郎曹 剣飛橋口 伸樹児玉 耕太橋本 征二
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抄録

近年、情報通信技術の活用により、多くの産業において利便性の向上や課題の解決が図られているが、廃棄物処理業においては具体的な導入事例が少なく、こうした技術の導入促進が課題となっている。こうした中、情報通信技術の導入が期待される分野の一つが安全管理である。令和2年現在、廃棄物処理業における労働災害の度数率と強度率は全産業平均の3.5倍、5.3倍と高く、墜落・転落、挟まれ・巻き込まれ、転倒などの事故が報告されている。また、夏場における熱中症も報告されており、地球温暖化による気温上昇に伴い熱中症の危険性は今後も増加すると考えられる。本研究では、生体情報の監視というアプローチのもと、スマートウェアを活用して作業者の生体情報を計測するシステムを導入し、廃棄物処理業における熱中症の危険性や労働強度の実態を把握した。また、この結果を踏まえ、熱中症の危険性や労働強度が高まる際の要因や傾向について検討した。

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© 2021 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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