廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第32回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: B1-7-P
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B1 廃棄物管理・計画(1)
デカップリングの達成に向けた再生材関連指標の国際動向に関する一考察
*粟生木 千佳
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抄録

本研究では、EUおよび欧州各国、日本、中国等を中心に、国家レベルの循環経済関連計画(戦略)に設定されている生産活動に係る再生材採用状況評価指標に着目し、その設定状況およびその算出方法について各国政府の政策文書を中心に調査を行い、国際比較可能性について検証するとともに、CEひいてはデカップリングの達成に向けた再生材関連指標の効果的な活用に向けた考察を行った。

その結果、対象とした国の中で、我が国の循環利用率(入口側)に類似した指標及び目標の設定をする動きがEU、フランス、ドイツ、フィンランド確認された。ただし、目標設定をする国は我が国とフィンランドにとどまる。再生材の使用は、デカップリングの達成に向けて有用であり、その進捗を測る指標の役割も重要である。しかし、2次資源統計や方法論の整備とともに一次資源の削減量の評価指標も並行して設定する必要がある等、効果的な運用に向けた課題があると考えられる。

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© 2021 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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