主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第34回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 34
開催地: 大阪工業大学
開催日: 2023/09/11 - 2023/09/13
木質系バイオマスをガス化剤である高温水蒸気雰囲気で反応させ、H2、CO、CH4等の可燃性ガスを生成する技術をプラスチックへ応用し、プラスチック原料をガス化するために必要な熱特性の知見を基に、高温水蒸気雰囲気でガス化実験可能な簡易ガス化装置を用いて、ポリスチレンビーズを原料としたガス化実験を二酸化炭素と、窒素雰囲気の条件で実験を行った。実験では、二酸化炭素雰囲気では、ガス化開始後7~15分が最も可燃性ガスの発生量が多く、最もガス化が促進していたと考えられ、8分後の可燃性ガスの組成はH₂:10.2%、CO:22.1%、CH₄:0.13%であった。比較対象区の窒素雰囲気では、二酸化炭素雰囲気と違い一酸化炭素はほとんど発生しておらず、水素が主として発生する傾向となり、ガスの組成はH₂:7.1%、CO:13.6%、CH₄:0.10%であり、可燃性ガスの割合が少ないことを明らかにした。