廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第35回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: A5-8-P
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A5 住民意識・環境教育
観光客を海洋ごみ回収側にするイベント(ウミプラー友ヶ島探検ウォークラリー)の効果検証
田川 直史*齋藤 明良瀬戸 啓二
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抄録

和歌山市友ヶ島の「漂着ごみ問題の解決」と「観光振興」の両立を目指し、観光客を海洋ごみ回収側にするイベント「友ヶ島探検ウォークラリー」の効果検証について報告する。本イベントでは、ビンゴゲーム(マス目は島内の観光スポットと漂着ごみで構成)を楽しみながら観光地と漂着ごみの現場を巡るウォークラリー形式をとり、そして、海洋ごみを擬人化した「ウミプラー」というキャラクターを活用することで、大変で汚いというごみ拾いの従来の概念を変える体験を提供している。本イベントに参加した市民に対してアンケート調査を行って仕掛けの効果を検証したところ、ごみ拾いに対する「楽しさ」や「やりがい」などが向上すること、海洋ごみ問題の自分事化が進むこと、そして、イベントに対して高い満足度やリピート意向を示すことが明らかになった。本コンテンツが和歌山市内や他地域でさらに活用されていくように、和歌山市らと普及に努めていく。

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