流通研究
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商店経営者の「家業意識」に関する実証研究
柳 到亨横山 斉理
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2009 年 11 巻 3 号 p. 37-54

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抄録

本稿の目的は、比較分析を通じて、日韓の商店経営者の「家業意識」の違いについて検討することである。先行研究では、家業には、「家代々の職業」としての「世襲型家業」と、「一家の生計のための職業」としての「生業型家業」という2つの理念型を識別することができ、前者が日本の商店経営者に多く見られ、後者が韓国の商店経営者に多く見られることが指摘されている。そこで本稿では、商店経営における「家業意識」を、「資産」に関する項目、「技術」に関する項目、「伝統/社会性」に関する項目に具体的に落とし込んで、それぞれについて比較を行う。
分析の結果、おおむね、日本の商店経営者は韓国の商店経営者よりも「技術」に関する項目を重視する傾向があること、また、韓国の商店経営者は日本の商店経営者よりも「資産」に関する項目を重視する傾向があることが明らかになる。

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