計算力学講演会講演論文集
Online ISSN : 2424-2799
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安定化ISPH法による地表面流と浸透流の統一解法
野上 智隆浅井 光輝森本 敏弘Aly Abdelraheem
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p. 687-688

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抄録
2011年東北地方太平洋沖地震では,津波により防波堤や防潮堤などの港湾施設が甚大な被害を受けた.これまでの研究・調査より津波による防波堤や防潮堤の被災メカニズムは,I.防波堤前面と背面の水位差に起因して作用する水平力,II.防波堤の越流水ならびに日地で発生する流水による捨石マウンドの洗掘,皿.浸透流による捨石マウンドの支持力低下に伴うパイピング破壊等が主な原因と考えられている.本研究では,この中から皿の浸透流による防波堤の崩壊現象に焦点をあて,解析を行った.地表面流と浸透流の流れを同時に解くためにも,ナビエ・ストークス方程式と拡張されたダルシーの法則を統一的に記述した支配方程式を採用し,粒子法による地表面流(津波)と浸透流の統一解析法を構築した.支配方程式は粒子法の一種である安定化ISPH法に基づいて定式化している.本解析手法は,簡単な例題によって検証を行い,最後に,実現象を仮定した問題に適用した.
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© 2014 一般社団法人 日本機械学会
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