主催: The Japan Society of Mechanical Engineers 一般社団法人 日本機械学会
会議名: 生産システム部門研究発表講演会2020
開催日: 2020/03/26
p. 503-
セルロースナノファイバー(CNF)は木材などを原料とし,鉄よりも比強度に優れ,生分解性も有することから将来の工業材料として期待されている.本研究では,CNF をアディティブマニュファクチャリング(AM)の材料として用いるための方法を提案し,加工装置を試作して実現性を検証する.提案する方法では,CNF と水溶性の樹脂である PVA との混合溶液を電界紡糸法(エレクトロスピニング法)によって紐状の CNF 連続繊維を製作し,その連続繊維と生分解性樹脂である PLA と複合させて造形する.試作装置を用いた実験により,CNF と PLA の複合材料により積層造形が可能なことを確認した.