日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集
第62回日本衛生動物学会大会
セッションID: B07
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数種の植物精油のダニ類に対する効果
*渡辺 洋介三浦 雅典谷 重和野田 伸一
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抄録

タテツツガムシ,L.scutellare,およびキチマダニH. flava /タカサゴチマダ ニ,H. formosensis,に対する5種の植物精油の影響を観察した。 供試植物油:アネトール、オイルC(柑橘系植物油)、シトロネラ、ヒバ油、       リモネン 供試ダニ類:タテツツガムシ、キチマダニ/タカサゴチマダニ 試験1:供試サンプルを濾紙に20μl滴下し、直接ダニに接触させ、その行動を観察した。その結果、タテツツガムシはアネトール・シトロネラ>リモ ネン・オイルC>ヒバ油。タカサゴチマダニ/キチマダニはオイルC・リモネ ン>アネトール>シトロネラ>ヒバ油、の順で活動停止効果が認められた。 試験2:濾紙を4区画に分けてその1区画に供試サンプルを20μl滴下し た。濾紙中央部にダニを放し、5分後に各区画の個体数をカウントしてサンプ ルの忌避性を観察した。忌避性を係数(カッコ内)に換算して忌避効果を判 定した。その結果、タテツツガムシはリモネン(2.68)>アネトール (2.07)>シトロネラ(1.95)>オイルC(1.90)>ヒバ油(1.47)。 タカ サゴチマダニ/キチマダニ(幼虫)はオイルC(3.35)>アネトール(3.23) >リモネン(2.87)>シトロネラ(1.91)>ヒバ油(0.92)、の順で忌避効 果が認められた。

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© 2010 日本衛生動物学会
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