日本運動器看護学会誌
Online ISSN : 2435-001X
Print ISSN : 2186-635X
人工股関節全置換術を実施した高齢患者の 術前に抱いた期待が実現された 生活にいたるまでの体験プロセス
保科 ゆい子深堀 浩樹
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2019 年 14 巻 p. 28-35

詳細
抄録

人工股関節全置換術を実施した高齢患者の期待が実現された生活にいたるまでの体験プロセスを明らかに することを目的とした.研究デザインとしてCharmazの構成主義的グラウンデッドセオリーを採用した.参加者 は変形性股関節症に対する初回手術の後6か月から1年が経った60歳以上の女性3名で,半構造的面接を行 い,逐語録を作成,データ分析の後カテゴリー図を作成した.結果として,参加者は手術に期待をしすぎず, 元の生活に戻りたいと期待していた.その期待は,医師を信頼してリハビリを継続し,生活に折り合いをつけ ることによって実現されていた.一方で,同時に不安も抱えているという多面性のある生活をしていた.これら の結果から,看護師の支援について,実現可能な期待を持つことを促す支援と,リハビリの理解を深め患者 が折り合いをつけられるような具体的情報の提供をすることで,期待の実現につながることが示唆された.ま た,患者個々の不安や心配事に対応できるような支援の重要性も示唆された.

著者関連情報
© 2019 日本運動器看護学会
次の記事
feedback
Top