日本運動器看護学会誌
Online ISSN : 2435-001X
Print ISSN : 2186-635X
脊髄損傷者の排便障害者の盲腸ポート手術によるQOL向上
高柳 和江正木 幸善
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ジャーナル オープンアクセス

2008 年 3 巻 p. 48-55

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抄録

背景:脊髄損傷患者は重症の排便困難症でQOLのみならずADLの制限があり,精神的負担が大きい. 目的:そこで盲腸ポート手術を患者の要望で行い,生活の質排便状況の調査をもとにその問題について検討した. 方法:盲腸ポート手術(順行性強制排便)手術を患者の要望で行った.排便の状況と満足度を記述と電話アンケートを行った結果:1. 手術3カ月後の,排便時間は半減した.排便満足度,肛門からの便の漏れ満足度は,手術を受けての満足度は8.3点(10点満点)と高くなった.2. 手術前の排便状態は頑固な便秘と便失禁で体力の消耗,仕事上のマイナス,および精神的なダメージがあげられた. 3. 合併症として,ポート周辺部の肉芽があった.食事がおいしく,行動•生活がよいほうに変化し,精神的変化し人生の中での画期的なQOL の向上があったという.考察:保険での手術は認められず自費診療であったが,今後の医療は,治癒や生命維持だけが目的ではなくQOL向上手術が今後の外科方向であると思われた.

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© 2008 日本運動器看護学会
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