日本運動器看護学会誌
Online ISSN : 2435-001X
Print ISSN : 2186-635X
悪性関節リウマチ患者の増悪期の看護
ニーズの充足へのチーム医療の関わり
諏訪 千恵美新井 友子
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ジャーナル オープンアクセス

2009 年 4 巻 p. 76-80

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抄録

A病院整形外科病棟に入院した悪性関節リウマチ患者のA氏は, リウマチ症状の増悪とともにADLが低下し, 長期の入院となり,食事・痛み・褥創などの充足されないニーズがあった.病棟看護師はA氏に対しニーズの充 足を目標に援助したが,悪性関節リウマチの増悪期にあるA氏の食事,疼痛緩和,褥創治癒のニーズを阻害する 要因は,解決が困難なものが多く,病棟看護師や病棟チームではニーズの充足が図れないものが多かった.そこで, ニーズを阻害している要因に対して,栄養サボートチーム,緩和ケアチーム,褥創ケアチームの多職種チームの 支援を受け,連携してA氏を援助していくうちに,食事・痛み・褥創のニーズが充足されていった.特に,骨破 壊による激痛に対し,がん患者以外の整形外科疾患患者に初めて緩和ケアチームの支援を受けられたことは,A 氏の苦痛の緩和に大きく貢献できた.これらの多職種チームの琳入は,院内のシステムや先に導入したチームの 医師による依頼,病棟看護師による依頼とさまざまであった.今後は,この実践経験を生かし,早い段階で多職 種チームに相談を開始し,導入の時期も検討していく必要がある.

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© 2009 日本運動器看護学会
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