材料
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人工軽量骨材使用の現況
中原 康田沢 雄二郎
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15 巻 (1966) 157 号 p. 640-645

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抄録

わが国および外国での人工軽量骨材の生産および使用状況, 価格等について調査した.
(1) わが国の人工軽量骨材の生産状況について述べると, 市販および試作している会社が9社あり, このほかに目下研究している会社も数社ある.
骨材の種類は, 原料より分類すると頁岩とフライアッシュに分けられ, 大部分が頁岩である. また製造方法により分類すると, 造粒型と非造粒型に分けられ, 造粒型は球状を呈し, 非造粒型は砕石状を呈しており, おのおのその特徴をもっている.
(2) 外国では, 米国, ソ連, 西欧諸国において, かなり以前から研究および生産されており, その大部分は膨張頁岩, 膨張粘土でそのほかスラグ等があるが, 最近になってフライアッシュを用いたものも作られはじめた. 品質としては, 日本のものと大差ないようである.
(3) 価格は現在 (1966年5月) 3900円/m3程度 (東京売渡し) で天然骨材に比べてかなり高い. 一般に人工軽量骨材の価格は, 原料費, 燃料費, 歩留り, 一般経費, 輸送費等であるが, 現在わが国では, 生産規模が小さいため, 一般経費が高いのと, 原料採石地近くに工場があり, 製品の輸送費が高いために価格が高い. 大量生産による一般経費の低減と工場と需要地の距離をせばめることによってかなりの価格低減ができると思われる.

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