日本看護技術学会誌
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研究報告
在宅ケアで活用できる『温罨法を併用した手のマッサージ法』の生理的・心理的効果
平原 優美河原 加代子早野 貴美子黒澤 泰子習田 明裕
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2018 年 17 巻 p. 71-79

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抄録

 本研究は, 在宅ケアで活用できる『温罨法を併用した手のマッサージ法』 (以下, 温罨法マッサージ法) の生理的・心理的効果の確認を目的とした. 対象は地域住民6名 (平均年齢50.2±3.3歳) とし, 事前研修を受けた看護師6名が温罨法マッサージ法を実施した. 測定方法は自律神経活動指標に加速度脈波測定器 (TAS9VIEW) を使用し心拍変動解析による高周波成分 (以下, HF) と, 低周波成分 (LF) とHFの比 (以下, LF/HF) を採用した. 主観的評価には日本語版POMS短縮版 (以下, POMS) を使用した. 結果, HFは温罨法マッサージ法開始直後から100%をこえ1分後138.4%に上昇しその後温罨法マッサージ法実施中, 実施後も上昇が継続した. LF/HFは直後から1分後約69.5%となり8分後まで低下が継続した. POMSでは前後に有意な差はみられず「緊張-不安」がやや減少し「活気」が上昇する傾向を確認するにとどまった. 温罨法マッサージ法は実施10分間程度で副交感神経の活動を上昇するケアであることが示唆された.

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© 2018 日本看護技術学会
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