以上コレステロールの測定値を要約すると, 魚類中のコレステロールの含有量は, 種類により50~150mg%の間に広く分布しており, しかも組織の部位により著しく異なり, 血合には特に多く含有されている。さらにイカタコ, エビ, 貝類には, 特に多量に含まれていることを確認した。
干物のコレステロールは, あまり破壊されていないようである。
肉類において, 牛豚肉は魚貝類の値の中間に位しているが, 馬肉, ウサギ肉等は魚肉と同程度で, 少ない含有量を示している。
牛脂, 豚脂, バターには比較的多く, 卵類は全般的に多量のコレステロールを含んでいる。