栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
日常食品中の総コレステロールの測定
荒木 瑞枝
著者情報
ジャーナル フリー

1958 年 10 巻 6 号 p. 285-287

詳細
抄録

以上コレステロールの測定値を要約すると, 魚類中のコレステロールの含有量は, 種類により50~150mg%の間に広く分布しており, しかも組織の部位により著しく異なり, 血合には特に多く含有されている。さらにイカタコ, エビ, 貝類には, 特に多量に含まれていることを確認した。
干物のコレステロールは, あまり破壊されていないようである。
肉類において, 牛豚肉は魚貝類の値の中間に位しているが, 馬肉, ウサギ肉等は魚肉と同程度で, 少ない含有量を示している。
牛脂, 豚脂, バターには比較的多く, 卵類は全般的に多量のコレステロールを含んでいる。

著者関連情報
© 社団法人日本栄養・食糧学会
前の記事 次の記事
feedback
Top