1965 年 17 巻 5 号 p. 331-332
1. ムツゴロウ, ワラスボの卵, 肉質中のコレステロールおよび燐脂質含有量の測定を行なった。
2. コレステロール, 燐脂質ともに卵に多く認められた。またワラスボに比ベムツゴロウに多く, 結合コレステロールよりも遊離コレステロール含有量が多かった。
3. 脂質燐, コレステリンエステル脂肪酸および中性脂肪脂肪酸はワラスボに多く認められた。
4. 中性脂肪含有量は回游魚サバの血合筋にはおよばないが, 普通筋に匹敵する含有昼を示し, その性状は抹香鯨脳油, タラ肝油類似のものでリノール酸含量が多いように思われた。