1967 年 20 巻 4 号 p. 294-297
L-アスコルビン酸の分解物である2, 3-ジケトグロン酸, 3-デオキシペントゾンおよびフルフラールのペプシン活性に及ぼす影響を検討し次の結果をえた。
1. L-アスコルビン酸の酸化生成物である2, 3-ジケトグロン酸は酵素活性を賦活する。
2. L-アスコルビン酸, D-アラボアスコルビン酸のとくに非酸化分解物 (加熱分解物, 酸分解物) である3-デオキシペントゾンは酵素活性を賦活する。
3. L-アスコルビン酸の加熱分解物または酸分解物であるフルフラールは酵素活性を軽度に阻害する。