1968 年 20 巻 6 号 p. 447-451
以上のようにフキおよびゼンマイ莖葉中のヘミセルロースを分別した結果次のことが判明した。
1. いずれのヘミセルロースも多量のキシロースとグルコースの2種糖類を構成分とする多糖類のグルコキシランと推定した。
2. ヘミセルロースA, B, Cの中ではヘミセルロースAが収量並びに灰分・全NともヘミセルロースB, Cに比し多かったが, 全糖はヘミセルロースCが多くそれに反し灰分・全Nが最も少なかった。
3. 各ヘミセルロースについてキシロース・グルコースの構成割合を見るとヘミセルロースC>B>Aの順でキシロースの含有割合が大きく, その結果から構成モル比を算出しそれぞれのヘミセルロースの元素組成を想定した。