栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
2-Fluorenylacetamideあるいは2, 7-Fluorenylbisacetamideによるネズミの胃壁障害に対する栄養の影響
小柳 達男和田 せつ藤本 和完紺野 靖子
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1970 年 23 巻 1 号 p. 1-5

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抄録

ネズミの胃に及ぼす発ガン毒の影響がネズミの栄養状態によって左右されるかどうかを知るため白米ととうふよりなる栄養不完全な飼料と, これにビタミンと塩類を増したり蛋白質の質を上質のものにしたりして改善した飼料との2種の飼料で2群のネズミを飼育し, この各々に発ガン毒を加えて胃の障害の程度を比較した。
試験は2回行なったがその結果, 栄養不完全にしただけでも胃壁に退行変化が起きるが, 発ガン毒を加えると栄養不完全なほうのネズミに栄養を改善したネズミよりもその障害の程度が強く現われた。

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© 社団法人日本栄養・食糧学会
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