1970 年 23 巻 5 号 p. 336-340
シイタケのフェノラーゼの性質について検討し, つぎの結果を得た。
1. 至適pHは4.8付近にある。
2. 数種のポリフェノールを基質として活性を比較すると, カテコールの場合, 最も活性が高い。
3. 反応時間8分では, 50℃付近で最も活性が高い。
4. 80℃1分や90℃30秒などのブランチングで, かなり失活する。
5. 亜硫酸の添加によって, 酵素反応が阻害をうける。
6. 一酸化炭素処理によって, 酵素は完全に不活性化される。