栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
5′-グアニル酸の蛋白質タンニン, 塩類澱粉それぞれと共存処理時のトレーサーとして用いた放射性燐とリボースの動向
後藤 たへ遠藤 一木須 靖子桜井 京子
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1970 年 23 巻 6 号 p. 403-407

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抄録

5′-GMP・2Na溶液にアルブミン, タンニン, 食塩, 塩化第一鉄, 澱粉のそれぞれを混入し, さらにトレーサーとして放射性燐 (32P) を混入し, 煮沸, 遠沈後, 上澄液中の残存32P量とリボースの量を定量した結果, 上記各成分の中, 塩化第一鉄混入の場合のみ上澄液中の32Pは著しく減少し, 同時にリボースも減少したが, 特に32Pの減少率がリボースの減少率より大であった。なお, 蛋白質および澱粉試料溶液などにおいてやや濁るまたは沈澱を生ずる試料溶液においては, 煮沸遠沈後の上澄液中の残存32Pは減少の傾向を示すがリボースの減少は認められない。

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© 社団法人日本栄養・食糧学会
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