岩手県農村のある小学校の男子児童41名を4群にわけ, ヨウ素の負荷試験を行ない, ヨウ素の過不足状態を調査した。尿中のヨウ素は, クレアチニン比 〔 (ヨウ素mg/ml) / (総クレアチニンg/ml) 〕 で示すと栄養剤給与前は0.38~0.88の値を示し, 給与後は0.86~4.94であった。
しかしながらヨウ素排泄量が0.3以下の児童は栄養剤給与前で63.9%, 給与後で25.0%存在し, さらに0.13以下の値を示す児童は給与前で22.2%, 給与後で15.0%存在していた。
以上の結果から, ヨウ素摂取の少ないと考えられる児童は20%前後も存在していた。