栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
葉菜類の生育とビタミンCの分布
北川 雪恵
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1973 年 26 巻 9 号 p. 551-557

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抄録

1) 葉菜類を淡色葉菜類 (ハクサイ, キャベツ, ネギ) と緑色葉菜類 (レタス, シュンギク, ニンジン葉, ダイコン葉) とに区別して, 生育時期別, 部位別のV. C量の変化について比較検討した。
2) 淡色葉菜類では, V.C量は生育につれて少なくなり, とくに結球すると, 食用に適しない外葉部を除いて急速に減じた。 ただし, ネギでは晩秋土寄せ後の生体増量期にふたたび増加する時期が観察された。 緑色葉菜類では, V. C量は生育時期別には極端な変化がなく, 生育後半でも一般にかなり高い水準を持続し, ダイコン葉では生育とともにV. C量の漸増する傾向が見られた。
3) 部位別では, 両種類とも芯部に近い葉ほどV. C量は多く, 外側に移るに従って減少した。 しかしながら, 淡色葉菜類の結球期では外葉部での増加が目立った。 ネギのV. C量は緑色部>淡緑色部>白色部の順を示し, 緑色部の中でも先端部が最も多かった。
4) シュンギクでは, その分枝によって生ずる側枝葉部は発生的には若齢であるにもかかわらず, V. C量は最も少なかった。 しかし, 主茎部を摘みとり, 側枝葉部の生長を促すと, この部のV. C. 量が著しく増加した。

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