27 巻 (1974) 4 号 p. 165-167
109Cdをトレーサーとして用いてカドミウムとグルタミン酸との間に生成する錯体について濾紙電気泳動法により研究した。 得られた結果をすでに報告されているグルタミン酸とカドミウムとの間に生成する錯体の生成定数の値と比較し考察を行なった。 たとえばグルタミン酸 (H2L) 濃度0.1M pH6の溶液中において, カドミウムの化学種の組成はCd2+52.42%, CdL46.75%, CdL22-0.83%であるという結果が得られた。 このことはイカ肝臓中のCdが酸性アミノ酸のグルタミン酸とcomplexを形成し, 白ネズミの発育・栄養状態にほとんど悪影響を及ぼさなかった一要因と推察される。