1981 年 34 巻 1 号 p. 29-33
マウスを (1) 対照群, (2) GTG投与後2日群, (3) 肥満群, (4) 非肥満群に分け, 肝臓の細胞内でAuがどのような分布を示すかについて観察した。
GTG投与マウス肝ではかなりの細胞が損傷をうけるものと推察されるが, 肝機能は残存している細胞によって代償されている。
細胞分画法によって得られた〔F-1〕は, 主として核画分であろうと思われるが, β-galactosidaseと198Auはともに〔F-1〕への分布が非常に大きかった。また, β-galactosidase活性の細胞内分布は, 肥満群と非肥満群との間で異なっていた。