1982 年 35 巻 1 号 p. 63-67
福祉施設で生活を共にしている男女児15名について, 食事中のたん白質レベルを変えたときのCa, PそしてMg出納の変化を観察した。
その期間は昭和53年10月中の6日間である。
1) 高たん白質レベルはCaの尿中排泄率を高める結果を得た。たん白質摂取量と体内Ca保留量との関係より推定すると26~31mg/kgのCa摂取ではたん白質レベルは2.9g/kg以下が望ましいように思われる。
2) 高たん白質レベルはPの尿中排泄を高め, 体内保留を減少させる結果を得た。
3) 高たん白質レベルはMgの尿中排泄増を招来した。