栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
CO2充填による野菜の貯藏中に於けるビタミンCの変化に就て
廣部 りう
著者情報
ジャーナル フリー

1954 年 7 巻 4 号 p. 174-179

詳細
抄録

生野菜は貯藏中にそのビタミンC含量が著しく變化減少することは知られておりその變化減少は貯藏場所,温度,濕度等によつて影響があることもよく研究されている。
元來生野菜は貯藏中にもその生活作用をつづけているから呼吸作用が行われており,從つて環境中の空氣の組成は變化して行く場合がある。又貯藏生野菜生活環境の氣體をCO2でおきかえると呼吸作用は急激に抑制されると認められるからCO2環境中に貯藏した場合生野菜のビタミンC含量は如何に變化するかは學術上並に實際上興味ある事實である。細井は葦の葉のビタミンC含量に對するCO2ガス貯藏の影響を實驗して葦の葉のビタミンCがより迅速に減少することを認めている。菅原は菠薐草についてCO2,O2,N2の種々の量を混ぜた空氣中に貯藏した場合CO2含量大にしてO2含量小なる時はビタミンC含量は速かに低下することを報告している。これらの實驗結果はビタミンCの保存と關連させて興味あることと考えられるが,これに關しての業績は他には見當らないので數種の野菜についてほぼ同樣の實驗を行った結果を次に報告する。

著者関連情報
© 社団法人日本栄養・食糧学会
前の記事 次の記事
feedback
Top