日本栄養・食糧学会誌
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中国の食品
医食同源的発想と部分加工食品の紹介
駱 少君伊奈 和夫
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1986 年 39 巻 2 号 p. 127-135

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抄録

今回, 駱女史の原稿をもとにして中国の食品のいろいろについて紹介したが, これらの中には成分的には明確ではないが, 単に食性という言葉で両者の間の親和性を示しているところが多々ある。食品の成分を研究する者にとってこの組合せが何を基準にしてできあがったものか, また, これらの食性の組合せによってなにかもっと特別な効果が期待できるのか等, 食品化学の面からも興味ある問題を提起してくれる。
また, 現在の日本の食生活を見るとき, 飽食を思わせる状態から質を考える時代にはいりつつある。こんなとき, 医食同源的発想の食品を検討するのも興味あることと思われる。
終りに生薬の専門家でない者が, 生薬の薬効その他について記したので十分でないところもあるかと思うが, その点は参考文献を参照いただきご勘弁願いたい。

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© 社団法人日本栄養・食糧学会
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