日本栄養・食糧学会誌
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リグニンならびにその関連物質の血漿コレステロール値に及ぼす影響
福場 博保竹内 睦美
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1989 年 42 巻 6 号 p. 449-459

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抄録

1) 植物細胞壁の主要構成成分であるセルロース, ヘミセルロースおよびリグニンをDF成分とし, コレステロール0.5%添加食に, それぞれ3%添加して, 飼育した場合, ヘミセルロースよりも, リグニンに血中のコレステロールに対する改善効果が認められた。
2) 抽出法の異なる2種のリグニン標品を. それぞれ3%, コレステロール0.5%添加食に投与して飼育したラットの場合, 比較的低分子量のリグニンより成る爆砕リグニンで, 血中のコレステロールに対する改善効果が認められた。
3) 爆砕リグニンについて, 分子量分画を行ったものを飼料として投与した場合, 低分子性の画分にコレステロールの改善効果が認められた。

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