日本栄養・食糧学会誌
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高脂血症患者に及ぼすクロレラ長期投与の影響
藤原 洋子平川 敬二新保 国弘
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1990 年 43 巻 3 号 p. 167-173

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抄録

1) 外来通院中の高脂血症患者9例にこれまでの食事形態および内容を変えないという指示のもとに, クロレラの粒剤を, 1日9g (45粒) を1年間投与し, 血清総コレステロール, β-リポタンパク, 中性脂肪, HDL-コレステロールに与える影響を観察した。
2) 血清総コレステロールの前値は269.92±16.22mg/dlを示した。投与中1~4カ月の平均値は250.60±16.88mg/dl, 5~8カ月値240.48±19.18mg/dl, 9~12カ月値は238.83±18.91mg/dlといずれも有意な低下が認められた。
LDL-コレステロールの前値194.00±26.77mg/dl, 投与中1~4カ月の平均値173.97±19.48mg/dl, 5~8カ月値168.24±26.48mg/dl, 9~12カ月値160.84±24.74mg/dlと有意な低下が認められた。
3) 同剤の長期投与における他覚的, 自覚的副作用は認められず, むしろ自覚症状の肩こり, イライラ, 疲労感, 便通などの改善が認められた例があった。
4) 今回の研究では, これまでの食事療法のように, 積極的な食事療法に基づく急激な食生活の変化を指導しなくても, クロレラ粒剤を投与することで血清脂質の改善の可能性が示されたことは高脂血症患者における, これからの簡便な食事療法の素材として, クロレラ粒剤が有用であることを示唆している。
今後高脂血症患者の症例を増やし検討をしたい。

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