日本栄養・食糧学会誌
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授乳期ラットにおける卵殻カルシウムの骨塩量維持効果
菊地 武夫藤井 祐二福永 仁夫
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1994 年 47 巻 1 号 p. 11-14

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抄録

低カルシウム食 (Ca: 0.1%, P: 0.4%) を与えた授乳期のラットを用いて, 卵殻カルシウム製剤とリン酸水素カルシウム製剤の投与効果を比較検討した。
骨の湿および乾燥重量, ならびに骨密度において低カルシウム食で著しい低下が認められたが, カルシウム製剤の投与により改善効果が認められ, その効果は卵殻カルシウム製剤で大きかった。また, 低カルシウム食でアルカリホスファターゼ活性が高値を示し, カルシウム製剤の添加により低下したが, その低下効果は卵殻カルシウム製剤で大きかった。
以上より, 授乳期のカルシウム投与は効果的で, とくに餌中のリン量が満たされている条件ではリンが含まれていない卵殻カルシウム製剤でその効果は大きいことが示唆された。

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© 社団法人日本栄養・食糧学会
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