日本栄養・食糧学会誌
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タバコ煙暴露で増加する血漿化学発光の特性
宮澤 陽夫矢口 由香里藤本 健四郎西垣 壽人
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1995 年 48 巻 2 号 p. 115-120

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抄録

タバコ煙暴露で増加する血漿化学発光の性質を, ラットとマウスを用いて調べた。ラットにタバコ煙を3分間暴露すると, 20分後には血漿化学発光が暴露前の約3倍に著増し, その後減衰して, 暴露80分後には暴露前の値にまで低下した。このタバコ煙依存の血漿化学発光は, 500~580nmに極大発光を示し, タバコ中のタール含量とは相関しなかった。α-カロチンおよびβ-カロチンの経口投与はこの血漿化学発光に影響を与えなかったが, スルフヒドリル化合物であるシステインやグルタチオンを血漿に添加すると発光は抑制された。

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