J-STAGE トップ  >  資料トップ  > 書誌事項

神経治療学
Vol. 33 (2016) No. 1 p. 46-52

記事言語:

http://doi.org/10.15082/jsnt.33.1_46

原著

筋萎縮性側索硬化症の病態に酸化ストレスが関係していると考えられている.フリーラジカルスカベンジャー,edaravoneを用いamyotrophic lateral sclerosis(ALS)に対するプラセボ対象二重盲検比較試験を行った.ALS患者40例を2群に分け,実薬群20例にedaravone 30mgを4週間の中で20日投与し,プラセボ群は生理食塩水を投与した.両群とも2週間の休薬期間をおいたのち,14日間edaravone 30mgを投与した.主要評価項目のALS機能評価尺度(ALSFRS–R)の変化量および努力性肺活量(%FVC)の変化量ともに有意差はなかった.二次評価項目の髄液中3–nitrotyrosine(3NT)は実薬群で有意に低下した.探索的解析では,重症度分類がI・II度の患者群では%FVCは実薬群で有意に進行抑制効果がみられた.ALSFRS–Rが41点以上のさらに比較的障害が軽度の患者群では,ALSFRS–R変化量,%FVCいずれも実薬群はプラセボ群に比し,有意な進行抑制効果がみられた.この効果は実薬投与が終了した8週間後も続いていた.安全性には大きな問題は認めなかった.Edaravone 30mgを連日投与することでも障害が軽度のALS患者には,呼吸機能及び運動機能障害の進行抑制に有効である可能性が示唆された.

Copyright © 2016 日本神経治療学会

記事ツール

この記事を共有