神経治療学
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原著
ZonisamideによるLewy小体型認知症の行動・心理症状への効果の検証 ―有効性探索試験―
鷲見 幸彦伊藤 健吾東海林 幹夫羽生 春夫尾内 康臣片山 禎夫渡辺 千種鈴木 啓介
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2017 年 33 巻 4 号 p. 566-571

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抄録

【目的】Lewy小体型認知症(DLB)患者の行動・心理症状(BPSD)に対するzonisamide(ZNS)の有効性について,単盲検プラセボ対照試験による探索試験を行った.【対象】2005年DLB国際ワークショップの診断基準でほぼ確実なDLB.プラセボ群7例 ZNS群6例【方法】ZNS100mgまたはプラセボ投与開始後2週及び4週目のNPIを主要評価項目として,投与開始後2週及び4週目のMMSE,NPI–Q及び投与開始後4週目のUPDRSのpart3を副次評価項目として検討した.【成績】両群の初期値に差はみられなかった.主要評価項目,副次評価項目のいずれにおいても有意差はみられなかったが,NPI総合得点の変化量をみると改善傾向を示していた.有害事象はZNS群1例で投与4週後幻覚,食欲不振がみられたのみであった.


【結論】症例数が少なく,統計学的有意差は得られなかったが,例数を増やして用量設定試験を試みる必要がある.

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© 2017 日本神経治療学会
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