知能と情報
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実践研究論文
インフォーマル・リーダーによる情報共有に基づく作業改善が集団業績向上に及ぼす影響
松村 嘉之大倉 和博
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2008 年 20 巻 6 号 p. 972-980

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抄録

本稿ではセル生産における自律分散的な作業現場において,作業者が持つ作業機械に関する情報について作業者機械評価表を用いて簡便に抽出することを試みる.そして,作業現場がフラットな組織に近く,リーダーが存在しない場合に,PM理論に基づく一定のリーダーシップを持つインフォーマル・リーダーを選出し,ナレッジ・マネジメントを促進する簡潔な方策を提案する.そして,実際のクリーニング工場のセル生産現場において,PM理論に基づくインフォーマル・リーダーを中心にして作業者から作業機械情報を抽出し,それに基づくナレッジ・マネジメントによって作業時間を短縮することによって,心理的見地に基づく情報共有の有用性を実証した.

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© 2008 日本知能情報ファジィ学会
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