2009 年 21 巻 5 号 p. 905-912
D.Schwartzは,“明白に信じる”,“強く信じる”,“かなり合理的に信じる”,“なんとなく信じる”,“信じるも信じなくもない”,“なんとなく信じない”,“かなり合理的に信じない”,“強く信じない”,“明白に信じない”を取り扱う主観的認識推論システムを提案した.しかし,公理化は未解決問題としている.本論文では,多値論理を使ってD.Schwartzの主観的認識推論システムの公理系を与え,健全性定理および完全性定理を証明する.また,D.Schwartzとは異なる意味論(クリプケ(Kripke)モデル)を定義し,公理系を与え,健全性定理および完全性定理を証明する.