知能と情報
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原著論文
点群座標データを用いた3次元モデルの自動生成に関する研究
田中 成典今井 龍一中村 健二川野 浩平
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2011 年 23 巻 4 号 p. 572-590

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抄録

公共事業では,工期短縮,品質確保やコスト縮減を目的に,ライフサイクル全般で建設CALS/ECが導入されている.特に最近は,工事段階を対象に3次元データを活用した情報化施工の環境の整備が注目されている.そのため,トータルステーションやレーザスキャナなどで現場計測した点群座標データから,3次元モデルを作成することが期待されている.しかし,測量時に取得した大量な点群座標データの扱い方の課題と,情報化施工の要求精度の課題とを解決する必要がある.著者らは,これまでに大量な点群座標データから情報化施工の要求精度を満たした河川堤防の3次元モデルを作成する技術を考案してきた.これは,レーザスキャナを用いて計測した河川堤防の点群座標データと河川堤防のDMデータとを併用して,河川堤防の天端面と法面との境界線(ブレイクライン)を自動的に抽出し,CAD上に3次元モデルを生成するものである.しかし,DMデータの更新サイクルによる鮮度の課題と,河川堤防の天端面と法面との間に植生などのノイズを原因とするブレイクラインの誤抽出の課題が残された.本研究では,これらの課題の解決策として,点群座標データから河川堤防の天端面領域を推定してブレイクラインを自動的に抽出する手法と,堤防の天端面上に存在する植生などのノイズの点群座標データを除去する手法を考案する.そして,評価実験を行い,考案した解決策の有用性を立証する.

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© 2011 日本知能情報ファジィ学会
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