2017 年 29 巻 5 号 p. 651-654
本論文では,分布を対象とするクラスタリング手法の性能を調査する.2つの分布間の距離としてL<jats:sup>2</jats:sup>距離を考え,L<jats:sup>2</jats:sup>距離を2つの分布の密度差推定により求める.密度差推定の方法として,カーネル密度推定によりそれぞれの分布の密度関数を推定した後にその差を計算する2段階推定法と,最小二乗密度差推定法による直接推定法の2つを考え,それぞれの場合のクラスタリング性能を数値実験により調査する.