日本口腔インプラント学会誌
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総説
日本口腔インプラント学会 これまでの50年 これからの50年:コロナ禍でみえてきた50年
矢島 安朝
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2021 年 34 巻 2 号 p. 105-114

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抄録

私たちは現在,新型コロナウイルスによって多くのことを学んでいる.この感染症は,私たち各人の行動変容が積み重なって,ようやく社会全体が変化し,そしてコロナ禍は終息することになる.約10年前,このコロナ禍と同じ社会現象がインプラント治療にも発生し,本学会最大の危機が訪れた.「インプラント禍」である.この大問題を解決するために本学会は数多くの事項を成し遂げた.標準的治療方法の普及,卒前・卒後教育の充実,患者・社会への正しい情報の発信などにより,社会的評価の再構築に成功した.この経験から,今後「インプラント治療のプレゼンスの向上」が本学会の最大の目標であると考えられた.

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© 2021 公益社団法人日本口腔インプラント学会
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