日本口腔腫瘍学会誌
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舌癌の外科病理
―切除標本による検討―
桐田 忠昭今井 裕一郎下岡 尚史山中 康嗣美島 健二岡部 貞夫杉村 正仁
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2001 年 13 巻 Suppliment 号 p. 211-216

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抄録

舌扁平上皮癌切除標本83例 (Stage I: 22例, early Stage II: 18例, advanced Stage II: 13例, StageIII: 23例, Stage IV: 7例) における検索にて以下のことが明らかとなった。
1.手術単独で治療を行った早期舌癌 (Stage I, early Stage II) 症例において, 1) 原発巣再発と関連する因子は, 側方切除断端よりも深部切除断端距離がより関与しているものと思われ, その安全域は最低10mm必要であるものと考えられた。2) 腫瘍最大径と深達度とは相関が見られたが, 最大径20mm以下のT1では, 深達度はほぼ5mm程度と思われた。3) 手術時には, 腫瘍深達度patternを考慮する必要があるものと考えられた。
2.術前治療施行後手術を行った進展舌癌 (advanced Stage II以上) 症例においての検討では, 術前治療における腫瘍細胞の残存様式が局所再発に強く影響するものと思われた。

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