日本口腔腫瘍学会誌
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早期舌癌に対するexcisional biopsyの適応と治療成績
宮崎 晃亘野口 誠木戸 幸恵小浜 源郁
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キーワード: 摘除生検, 舌癌, 治療成績
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2001 年 13 巻 Suppliment 号 p. 267-270

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抄録

excisional biopsyを適用した舌癌62例を対象に, 臨床所見 (腫瘍長径, 発育様式) と病理組織学的所見 (腫瘍深達度, 癌浸潤様式) の関係についてretrospectiveに検討した。鷲津らの分類に基づく臨床視診型別の腫瘍深達度は腫瘤硬結型で大きく, 外向発育型でも一部の肉芽型で大きい症例がみられた。内向発育型では腫瘍長径と深達度との間に正の相関がみられた。さらに, 外向発育型の大部分が低悪性度癌であったのに対し, 内向発育型では高度浸潤癌が増加していた。したがって, 内向発育型腫瘍では詳細な臨床的観察のもとに十分な深部切除量を取る必要がある。
原発巣制御率100%, 5年累積生存率は94.6%と良好であった。早期舌癌に対するexcisional biopsyは有用かつ安全であるという結論に達した。

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