日本口腔腫瘍学会誌
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N0口腔扁平上皮癌症例における肩甲舌骨筋上部郭清術に関する臨床的検討
田中 信幸出張 裕也荻 和弘山口 晃中野 敏昭永井 格小浜 源郁
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2001 年 13 巻 Suppliment 号 p. 319-323

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抄録

舌 (10例) , 口底 (10例) , 下顎歯肉 (4例) 原発のN0の扁平上皮癌症例で片側の肩甲舌骨筋上部郭清術を行った24例について臨床的検討を行った。
病理学的に転移リンパ節は8例 (33.3%) にみられたが, それらの臨床経過は良好であった。病理学的に転移リンパ節がみられなかった16例中1例が術後にみられた頸部転移により死亡しているが, 他の15例は再発, 転移なく生存している。3個の転移リンパ節が1例で, 1個が7例で認められた。転移リンパ節はlevel 1に6例で, level 2に2例でみられた。被膜外転移巣はlevel 1に2例でみられた。検索症例の大半では, 原発巣の病理組織学的悪性度は比較的高度であつた。
今回の検索より, 原発巣の病理組織学的悪性度を考慮すれば, 肩甲舌骨筋上部郭清術は診断的効果のみならず治療的効果があがることが示唆された。

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