日本口腔腫瘍学会誌
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明確な腫瘍塊を形成しなかった顎骨腺様嚢胞癌の1例
野村 幸恵野間 弘康横尾 恵子野村 武史矢島 安朝山 満高野 正行柿澤 卓井上 孝
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2002 年 14 巻 2 号 p. 63-69

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抄録

腺様嚢胞癌は病理組織学的にも異型性を欠くにもかかわらず, 生物学的に浸潤性が強い。また臨床的に腫瘍の浸潤が緩慢であるが, 再発はしばしばあり予後は不良と言われている。
今回, われわれは39歳の男性で開口障害を伴って来院し, 画像診断で明確な腫瘍塊を認めなかったため診断に苦慮した顎骨の腺様嚢胞癌の1症例を経験したのでその概要を報告する。

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© 日本口腔腫瘍学会
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