日本口腔腫瘍学会誌
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口腔癌に対するCDDPを主体とする多剤併用ネオアジュバント化学療法の臨床効果と組織学的効果の関連について
1.CR症例における縮小手術の可能性
和田 健原田 昌和森田 展雄宮田 和幸坂本 忠幸
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1993 年 5 巻 3 号 p. 278-283

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抄録

口腔扁平上皮癌に対しCDDPを含む多剤併用ネオアジュバント化学療法による治療を施行し, その結果CRと判定された11症例について, ネオアジュバント療法後の生検材料と切除腫瘍組織の組織学的効果について検索した。生検材料のShimosatoの分類による組織学的効果の評価はGrade II b 4例, Grader IV 7症例であり, 11症例中8症例で切除組織の連続切片での組織学的効果と一致した。CR症例では, たとえGrade II bと判定されても, 腫瘍の残存は原発巣表層部中心直下に限局していた。したがって, CR症例では縮小手術の可能性があると考えられた。

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