日本口腔腫瘍学会誌
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遊離前腕皮弁による口腔・口峡咽頭扁平上皮癌再建症例の検討
今井 裕市川 一夫佐々木 忠昭嶋田 出福田 瑞恵塩田 芳美藤林 孝司
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1995 年 7 巻 4 号 p. 326-333

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抄録

口腔・口峡咽頭扁平上皮癌切除後の軟部組織欠損10症例に対し, 遊離前腕皮弁を用い再建手術を行った。これらの性別は, 男性8例, 女性2例で, 年齢分布は, 46歳から72歳までで, 平均60.7歳であった。原発部位は, 舌5例, 下顎歯肉, 口峡咽頭部各2例, 下顎骨中心性1例であった。皮弁の生着状態は, 9例が良好で, 全壊死1例であった。予後では, 生存5例で, これらに担癌例はなく, 死亡5例では, 腫瘍の制御に失敗したもの4例 (進展例ならび2次症例各2例) で, 他の1例は術後DICの併発によるものであった。術後機能 (咀嚼, 嚥下, 発音) は, 全症例で若干の障害がみられたが, 日常生活に大きな支障はなく, おおむね良好と思われた。

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