長崎大学歯学部第一口腔外科学教室
1997 年 9 巻 4 号 p. 282-287
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症例は左側下顎臼歯部歯肉癌の80歳の女性である。病理組織学的診断は扁平上皮癌であった。UFTの経口単独投与を行ったところ, 腫瘤は徐々に消失し, 投与開始3週間後には臨床的にも組織学的にも腫瘍の消失がみられた。本症例のメタロチオネイン (MT) およびPCNAの発現について免疫組織化学的に検討をした。MTの発現は癌胞巣の周辺部に認められ, その陽性率は約18%と非常に低い値を示した。また, MTの分布様式はPCNAの分布様式と非常に似た分布を示していた。
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