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日本小児アレルギー学会誌
Vol. 21 (2007) No. 3 P 297-304

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http://doi.org/10.3388/jspaci.21.297

原著

2002年,小児気管支喘息の予後と予後に影響する因子を検討するために,1982~1984年に神奈川県立こども医療センターアレルギー科を初診した136名を対象にアンケート調査を行った.初診時年齢は6.9±3.8歳(平均±標準偏差),アンケート調査時の平均年齢は25.7±3.9歳,2年寛解率は54.1%(男56.8%,女48.9%)であった.2年寛解群と非寛解群を比較した場合,初診時末梢血好酸球数,初診時血清総 IgE 値,初診時重症度,男性のアセチルコリン吸入閾値,女性の思春期 V50 で統計学的有意差が認められた.治療では,ベクロメサゾン(BDP)吸入,クロモグリク酸ナトリウム(DSCG)吸入,テオフィリン定時内服いずれも治療群の寛解率が低い結果となったが,主に重症群に対して治療が行われたためと思われた.また,2年以上の寛解後再発があったのは16.7%,この内さらに寛解したのは21.4%であった.喫煙率は33.6%であり,喫煙の習慣については寛解と有意な関係はなかった.

Copyright © 2007 日本小児アレルギー学会

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