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日本小児アレルギー学会誌
Vol. 22 (2008) No. 1 P 80-87

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http://doi.org/10.3388/jspaci.22.80

第44回日本小児アレルギー学会シンポジウム8 気道の非侵襲的評価法

呼気中 NO は気道炎症の指標としてもはや確立されている.呼気中 NO が高値となる要因には,アトピー素因や,アレルギー疾患の気道特異性があげられる.よって喘息とアトピー素因の重複がある場合には呼気中 NO は最も高値となる.喘息重症度により呼気中 NO は変動せず,運動誘発喘息の重症化により呼気中 NO は上昇し,吸入ステロイド薬(ICS)非投与児では気道過敏性の亢進に伴って,呼気中 NO は上昇する.
小児期では気道過敏性は呼気中 NO と関連しており,思春期では気道過敏性は末梢気道閉塞,NO と弱い相関を有する.小児期の喘息児において,気道過敏性を予測しうる呼気中 NO のカットオフ値を設定した.一方,ICS を減量している喘息児では,呼気中 NO のカットオフ値を35ppbとすると,呼気中 NO 測定が発作予測に有用であることが報告された.
小児において,呼気中 NO 測定は時間をとらず,非侵襲的かつ反復測定が可能で,安全性の高い評価法である.

Copyright © 2008 日本小児アレルギー学会

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